身体は固めるより、しなやかに動けるほうが面白い
こんにちは、ひさこです。
「姿勢を良くするには、やっぱり体幹を鍛えたほうがいいですよね?」
こんな質問を頂きます。
テレビやYouTubeでも「体幹トレーニング」という言葉をよく聞きますものね。
お腹をギュッとへこませる。
腹筋に力を入れる。
身体をピーンと固めてキープする。
「姿勢のために!」
「お腹を引き締めるために!」
と、一生懸命やっている方もいるかもしれません。
もちろん、身体を安定させるために筋肉を使うことが必要な場面はあります。
でも、ちょっと考えてみてほしいんです。
体幹って、本当にずっと固めておくものなのでしょうか?
「良い姿勢にしよう!」と頑張りすぎていませんか?
姿勢を良くしようとすると、
「お腹を引っ込めて!」
「胸を張って!」
「背筋を伸ばして!」
となりがちです。
試しに今、お腹にギュッと力を入れて、胸を張ってみてください。
そのまま呼吸してみる。
さらに、そのまま身体を左右にひねってみる。
どうでしょう?
なんだかロボットみたいになりませんか?🤣
身体は本来、たくさんの骨や関節が連動しながら動いています。
だから私は、
頑張って身体を固めるより、
必要なところが自然に動ける姿勢のほうが大切
だと考えています。
体幹には「182個の関節」がある?
立腰体操では、体幹部には182個の関節があるという捉え方をします。
182個!
私は最初に聞いたとき、
「そんなにあるの?」
と思いました。
背骨だけを見ても、一つの長い棒ではありません。
たくさんの骨が積み重なっています。
そこに肋骨や骨盤なども関係して、私たちの身体の中心をつくっています。
ここで大切なのは「182」という数字を暗記することではありません。
私が伝えたいのは、
身体の中心は、一枚の板ではない
ということ
たくさんの場所が少しずつ動ける構造になっている。
それなのに、
「体幹を鍛えなきゃ!」
と、お腹や腰まわりを一生懸命固め続けたらどうでしょう。
せっかく動けるところまで、自分で止めてしまうかもしれません。
それは、ちょっともったいない。
「固める」より「必要なところが動ける」
ここで誤解してほしくないのは、
「筋肉を使っちゃダメ」
という話ではありません。
立つにも、歩くにも、物を持つにも、当然筋肉は働きます。
大切なのは、
必要なときに必要なところが働き、
必要のないところまで力み続けないこと。
身体の一部だけで頑張るのではなく、骨や関節、筋肉がつながりながら全身で動いていく。
私は、そんな身体の使い方を大切にしています。
太極拳をしていると、よく分かる
これは私が教えている太極拳でも感じます。
太極拳はゆっくり動くので、一見すると簡単そうに見えます。
ところが、ゆっくりだからこそ、ごまかせない(笑)
どこに重心がある?
足裏のどこで地面を感じている?
膝はどう動いている?
骨盤は?
背骨は?
肩や腕だけで頑張っていない?
一つひとつ感じながら動いていくと、身体は全部つながっていることが分かります。
形を完璧に覚えること以上に、
「今、自分はどう動いている?」
と感じることが大切なんです。
マンサンダルでも「足元」の面白さを再発見
先日は、魚沼でマンサンダルWSを開催しました。
自分の足に合わせてサンダルを作り、実際に外へ出て歩いてみる。
そこで改めて面白いと思ったのが、
足裏から地面を感じること。
硬い?
柔らかい?
平ら?
デコボコ?
私たちは毎日歩いているのに、意外と足裏を意識していません。
でも、足元に意識を向けるだけで、
「私、ここに体重を乗せているんだ」
「足の指って、こう動いているんだ」
と、自分の身体について発見があります。
マンサンダル、太極拳、立腰体操。
一見すると別々のものですが、私の中では全部、
「自分の身体を知り、自分で感じながら使う」
というところでつながっています。
立腰体操は「良い姿勢を作る体操」ではありません
「立腰体操」という名前から、
「腰を立てて、背筋をピーンとする体操ですか?」
と思われることがあります。
でも、教室で私が大切にしているのは、
頑張って良い姿勢を作ることではありません。
身体の構造を知る。
実際に動いてみる。
そして、
「自分の身体ではどう感じる?」
と確かめてみる。
例えば、体操をする前に一度立ってみます。
そのあと簡単な体操をして、もう一度立ってみる。
「あれ?」
「さっきと違う?」
「立ちやすい気がする」
いろいろな感じ方があります。
もちろん、何も変わらなくてもいいんです。
大切なのは、
人と比べないこと。
比べるなら、
体操前の自分と、体操後の自分。
そこに、自分の身体を知るヒントがあります。
今すぐできる、小さな身体の実験
せっかくなので、今ちょっとやってみましょう。
「ちょこ~ん」と言いながら椅子に座ります。
そして、お尻の下にある「坐骨」を感じてみてください。
右と左、分かりますか?
そのまま、無理のない範囲で骨盤を小さく左右に動かしてみます。
スリスリ、スリスリ。
大きく動かす必要はありません。
「ここに座骨があるんだ」
まずは、それを感じてみるだけ。
そして、お腹や肩に余計な力が入っていないかも観察してみてください。
正解を探さなくていい。
自分が何を感じるか。
そこから始めればいいんです。
身体は人生を楽しむための土台
年齢を重ねると、
「筋力をつけなきゃ」
「姿勢を良くしなきゃ」
「もっと運動しなきゃ」
と、「○○しなきゃ」が増えてきます。
もちろん運動することも、筋肉を使うことも大切です。
でも、その前に知ってほしい。
今まで何十年も一緒に生きてきた自分の身体を、私たちは案外知らないものです。
だから、頑張る前に、
知る。
感じる。
動いてみる。
そこからでいい。
私は「身体は人生を楽しむための土台」だと思っています。
旅行へ行く。
美味しいものを食べに行く。
友達と出かける。
仕事をする。
好きなことに夢中になる。
何をするにも、この身体と一緒です。
だからこそ、身体を「鍛えなければならないもの」としてだけ見るのではなく、
自分の人生を一緒に楽しんでいく相棒
として付き合っていけたらいいなと思います。
さて。
ここまで読んでくださったあなた。
今、お腹にギュッと力が入っていませんか?🤣
肩も上がっていませんか?
一度、ふぅ〜っと息を吐いてみましょう。
そして少しだけ身体を動かして、
「今、私の身体はどう感じている?」
と聞いてみる。
身体との付き合い方は、そんな小さな探究から始まります🌿
🔥旅立つその時まで、自分の人生を楽しむために。
身体を整えたい方は、お気軽にご相談ください。
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