「最近、脚が太くなった気がする。」
「少し歩いただけで、ふくらはぎがパンパン。」
「旅行に行きたいのに、脚が疲れて最後まで歩けない。」
こんにちは、ひさこです
40代を過ぎる頃から、そんな声をよく耳にします。
すると、多くの人はこう考えます。
「筋力が落ちたから、筋トレをしよう。」
「もっと歩かなきゃ。」
でも、本当にそうなのでしょうか。
私は整体や立腰体操、太極拳を学ぶ中で、身体にはもっと大切な順番があることを知りました。
それは、
筋肉より先に、骨がある。
ということです。
あなたの足は、本当は「手」だった?
あなたの手には、骨がいくつあると思いますか。
答えは27個。
だからコップを持つことも、お箸を使うことも、ボタンを留めることもできます。
細かな動きができるのは、小さな骨がたくさん集まり、お互いに協力しながら動いているからです。
では、足はどうでしょう。
足は歩くだけだから、一本の固い板のようなもの…。
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
ところが、足には26個もの骨があります。
手とほとんど同じ数です。
つまり、足も本来はとても器用につくられているのです。
歩くたびに地面の状態を感じ取り、衝撃を吸収し、身体全体を支える。
その精密な働きをしているのが、足の骨なのです。
靴が便利になった代わりに、足は働かなくなりました。
便利な靴は、私たちの生活を快適にしてくれました。
でも、その反面、足本来の働きを忘れさせてしまったとも言えます。
靴の中で足が固定される時間が長くなると、本来動くはずの細かな骨や関節が、少しずつ動かなくなります。
すると、足裏で受け止めるはずだった衝撃が、そのままふくらはぎや太ももへ伝わります。
だから、
「ふくらはぎが張る。」
「太ももの前ばかり疲れる。」
「脚が太く見える。」
そんなことが起こるのです。
筋肉が悪いのではありません。
足の骨が十分に働けなくなった結果、筋肉が代わりに頑張りすぎているのです。
赤ちゃんは、筋トレをして歩けるようになったのでしょうか。
ここで少し考えてみてください。
赤ちゃんは、どうやって歩けるようになるのでしょう。
最初は寝返りを覚えます。
次に、はいはいをします。
つかまり立ちをして、一歩踏み出します。
そして転びます。
また立ち上がります。
何度も、何度も。
でも、そのとき誰も赤ちゃんに、
「お腹に力を入れて。」
「お尻を締めて。」
「インナーマッスルを鍛えよう。」
とは教えません。
赤ちゃんは、自分の足で床を感じ、骨を動かし、身体全体のバランスを覚えながら、歩き方を身につけていきます。
筋肉を鍛えたから歩けるようになったのではありません。
骨格構造どおりに身体を使えるようになった結果として、筋肉が自然に育った。
私は、この順番がとても大切だと思っています。
大人になると、順番が逆になります。
私たちは年齢を重ねると、
「筋肉を鍛えなきゃ。」
「歩数を増やさなきゃ。」
「もっと頑張らなきゃ。」
と考えがちです。
でも、身体は命令されるほど力みます。
「ここに力を入れよう。」
そう思えば思うほど、表面の筋肉ばかりが頑張ってしまいます。
本来働いてほしい深い筋肉はうまく使えず、身体はますます硬くなってしまうこともあります。
だから私は、筋肉を鍛える前に、
骨格構造どおりに身体を使うこと
を大切にしています。
骨が本来の動きを取り戻せば、筋肉は必要なときに必要なだけ働いてくれるからです。
「1万歩」より大切なことがあります。
私はよく、
「1万歩より、骨格構造どおりに歩こう。」
とお伝えしています。
もちろん歩くことは大切です。
でも、無理な歩き方で1万歩歩くよりも、身体に負担の少ない歩き方で3千歩歩くほうが、身体が喜ぶこともあります。
歩き方が変わると、
脚が軽くなる。
姿勢が変わる。
呼吸が深くなる。
そして、「歩くこと」が苦痛ではなく、楽しみに変わっていきます。
身体は頑張って変えるものではありません。
本来の使い方を思い出すだけで、驚くほど応えてくれます。
身体は人生を楽しむための土台です。
脚が細くなりたい。
疲れにくくなりたい。
いつまでも自分の足で歩きたい。
その願いをかなえる近道は、筋肉と戦うことではなく、自分の身体が本来持っている力を引き出すことだと、私は考えています。
だから今日、歩くときに少しだけ思い出してみてください。
「筋肉を頑張らせよう。」
ではなく、
「足の骨が気持ちよく動いているかな。」
そんな小さな意識の変化が、未来の身体を変える第一歩になるかもしれません。
身体は人生を楽しむための土台です。
旅立つその時まで、自分の人生を楽しむために。
私は腰の王子のところで立腰体操を学んでいます。
その学びを通して感じるのは、身体は力で変えるものではなく、本来の構造を知り、丁寧に使うことで応えてくれるということです。
これからも、その気づきを皆さんと分かち合いながら、一緒に「いつまでも自分の足で人生を楽しめる身体」を育てていきたいと思っています。


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