― 今回は「上腕骨」の話です ―
1. がんばってきた人ほど、気づきにくいこと
肩がこる。
腕が重い。
気づくと、いつも力が入っている。
……なのに、
「まあ、こんなもんかな」と
そのままやり過ごしてしまったりします。
そんなとき、
私たちはつい、
肩を回したり、
腕を伸ばしたりします。
(私も、よくやります。)
それでも、
なかなか楽にならないとしたら。
それは、
あなたの努力が足りないからではありません。
ただ、身体の使い方が少しだけ合っていない
それだけのことかもしれません。
多くの場合、
原因は筋肉ではなく、
上腕骨の位置にあります。
知らず知らずのうちに、
腕で支え、
腕で抱え、
腕でがんばってきた結果、
身体が「重さ」を覚えてしまうことがあるのです。
2. 「肩の不調=肩だけの問題」ではない
上腕骨は、
腕の中にある一本の骨です。
……一本しかないのに、
ずいぶん酷使されています。
この骨が、
本来の位置より少し前にズレると、
肩まわりは、
ずっと無理をする状態になります。
首や肩は緊張し、
呼吸は浅くなり、
気づかないうちに
身体は踏ん張り続けます。
肩をほぐしても、
ストレッチをしても、
「その場では楽だけど…」
となるとき。
それは、
筋肉をどうにかする時期ではなく、
骨の位置を思い出すタイミング
なのかもしれません。
整えるとは、
何かを足すことではありません。
本来の配置に、戻ること。
上腕骨の話は、
まさにそこにつながっています。
3. これまで、どれくらい「腕で」抱えてきたでしょうか
ここで、
少しだけ立ち止まってみてください。
あなたはこれまで、
どれくらいのことを
腕で引き受けてきたでしょうか。
責任。
役割。
我慢。
「まあ、私がやったほうが早いし」
と、つい。
上腕骨が前に出ているとき、
人は無意識に、
「私がやらなきゃ」と
腕に力を入れやすくなります。
でも本来、
腕は
支え続けるためのものではありません。
ぶら下がっていい。
預けていい。
最初は、
ちょっと落ち着かないかもしれませんが。
それを身体が思い出したとき、
気持ちも、
少しだけ軽くなります。
4. 上腕骨が戻ると、自然と軽さが生まれる
上腕骨が、そっと戻る。
「え、それだけ?」
と思うかもしれません。
でも本当に、それだけで、
・腕が軽く感じる
・肩が静かになる
・首まわりが楽になる
・呼吸が入りやすくなる
そんな変化が起こることがあります。
何かを鍛えたわけでも、
がんばったわけでもありません。
位置が戻っただけ。
腕が楽になると、
日常の動きも、
いつの間にか
少し優しくなっていきます。
5. がんばるか休むかではなく、「戻る」という選択
これからも、
腕でがんばることはできます。
たぶん、
できてしまう人ほど、
やってしまいます。
でも、
もう一つの選択があります。
それは、
上腕骨を、本来の位置に戻すこと。
腕を下ろす。
力を抜く。
骨に預ける。
拍子抜けするくらい、
それだけです。
それだけで、
身体は
「もう大丈夫」と
静かに感じ始めます。
人生を変えなくていい。
まず、
腕の役割を変えるだけでいいのです。
まとめ
上腕骨は、
ただ腕を動かすための骨ではありません。
それは、
これまでのがんばりを
静かに支えてきた場所。
直さなくていい。
責めなくていい。
ちょっと酷使してたな、くらいでいい。
ただ、
元の位置に戻るだけ。
上腕骨が戻ると、
身体も、心も、
少し軽くなります。


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